336 実録と教訓・警察官と自宅へ

そうこうしてるうちに伯母2人が病院に来てくれた。

状況をざっと説明し、3人で長椅子に座っていると警察の人数名がやってきた。
父が倒れた家の中の確認に立ち会ってほしいとのことだ。

伯母2人に病院に残ってもらい、警察の車に乗せてもらって家に向かう。
パトカーではなく、外観は白い普通の乗用車。運転席前にカーナビのゴツい版みたいなのが付いてた。

家に着くと父が倒れた場所を訊かれ、この辺ですと伝えると「どんな感じで倒れてました?」と言う。いかにもベテラン鑑識?という感じの警察官だ。
「椅子に座ったまま横倒しになったような感じで……」
「横倒しになってみて」と若手警察官に指示するベテラン氏。若手氏が実際に床に寝て再現する。
「こんな感じ?」
「上半身は上を向いてて…」と応えると
「上半身上向いて」と再度指示出しするベテラン氏。

そこで友人も口添えしてくれる。実際父のそばで救命活動をしてくれてるし、冷静に見ていたようだ。
「腕は胸のあたりで、でも肘は上がらない感じでした」
「はい、肘は上がらない感じで」ベテラン氏の演技指導が入る。
そんな感じでしたと言うと、警察官は迫真の演技をする若手氏を写真に収めた。

警察官って大変だなぁ(・∀・;)。

貴重品は?財布はそれ?と訊かれ、財布を指差してと言われそのようにするとその父の財布を写真に撮る。
父の財布のお金を全部出してきれいに並べ、それも写真に撮っていた。

「ご近所にちょっとお話を訊くこともありますので、あとで会われたときにお話あるかもしれませんが」とも言う。
それって聞き込みってヤツ!?

警察官に応対しつつ病院に持って行く荷物を紙袋にまとめる。警察の調べの終わった父の財布も一緒に持った。

警察の車に再度乗せてもらい、病院へ戻った。


今回の教訓。

  • 警察官は思いがけないことも聞いてくる。

父の倒れた姿にあそこまで演技指導が入るとは思わなかった。
倒れたときは気が動転してるからなかなか覚えてはいられない。今回は冷静な観察眼のある友人のおかげで助かった。
「訊かれることもある」と知識に残しておくくらいしかできないかも。あとメモをとっておくとか?