333 実録と教訓・警察官来る

泣くわけでもなく、さてどうしたらいいのか?と思っていると病院の人が「警察の人が話を訊きに来るからしばらく待ってて」という。

警察ですと!?

病院にしばらくかかっていて病院で亡くなれば「病気で」となんの問題もなく病院だけで処理される。
病院にかかっていたわけでなく、突然倒れて…という場合は事件性のありなしを確認するため、必ず警察が調べるのだそうだ。

家や親戚に連絡したり、長椅子でボーッと座っていたりしていると制服姿の警察官が来た。ちょっと梅宮辰夫に似てる。
倒れたときの状況や、ここしばらくの父の体調・病歴・職歴などを訊かれた。聞き方が冷たくも情緒的過ぎもせず、適度に事務的な感じで答えやすい。
クリップボードに挟んだA4くらいの白紙に、ジェットストリームの黒(事態が事態でも文具とかには何故か目がいく(笑))でぐいぐい書き、話の区切りごとに横線をビーッと引いていた。

「このあと家の様子も見させてもらうので同行してください」とのこと。
……コレって「現場検証」ってやつ( ゚∀゚)?

父親の職歴や病歴など、これまでさほど気にしたこともなかった。
入院したのは覚えていても、それが何年何月頃で具体的に何の病気だったかなんてのは知りもしなかったし。
警察官に訊かれてもややうろ覚え気味に答えざるを得なかった。

普段から会話のある家庭でお互いのことを把握してる場合は問題ないだろう。
どちらかと言えば相互無干渉な家庭の場合、個人ごとに簡単な病歴や職歴をメモしておいたほうがよいのかもしれない。