313 Reborn Garden行ってきました・2

Reborn Gardenで特徴的なのは、子どもスケーターたちがちゃんと「出演者」であることでした。

子どもスケーターとの共演企画ってのはこれまでのアイスショーでもたびたびあったこと。
ただあくまでも「思い出づくり」「励みになるように」「将来の夢となるように」といった育成そのものが目的の、1コーナーだけの登場がほとんどだったように思います。

今回は子どもスケーターの出番がとても多く、特に第1部では大人スケーターの完全ソロ場面以外はほとんどのシーンに登場する感じでした。
人数が多いとはいえ、ほぼ切れ目なく場面転換が続く作品なので子どもスケーターも大変だったのでは。

演技構成上も、ちゃんと必然性があって登場しています。
大人スケーターが「自然や自然現象そのもの」「優しさ、生命力、悲しさ、自然の猛威、希望といった抽象的なもの」の象徴。
子どもスケーターは「自然界の精霊」とか「コロボックル」、「そこに暮らす人々の想いの象徴」的な位置付けだったように感じました。

一般の演劇とかミュージカルでは大人と子どもの対等(に近い)共演が普通です。
技術的な差はあったとしても、子どもは必然性があって出演しています。「レ・ミゼラブル」なら「あの雲の上にお城があるのよ」とほうきを持って歌う子どもコゼットはやっぱり子どもでなければなりません。もっと上手く歌える大人がいたとしても、子どもでなければ出せないものがあります。

そんな意味で、今回の子どもスケーターは本当に出演者でした。
これまではどうしても「お客様」な印象が強かった子どもスケーター。
これから今回のような構成のアイスショーが増えてくれば、ますます「出演者」として要求されることが多くなってくるでしょう。

出演場面が多かったし、演技的に要求されるものも多かっただろうと思います。練習で拘束される時間も長かっただろうと思いますが、子どもたちみんなよく頑張りました。

続く